嘆きと休息と

憩いの場所です。ひっそりと住んでます。優しく見守っていてください。

ミウと言う女⑥

今日も楽しい時間をありがとう。


気をつけて帰ってね。


そんな


メールをした。


当然ながら


ミウも


同じく楽しかった!


そんな返信がきた。


そして、


次の文面に


実は


ミウのブログを見つけて


読んだんだ。


ちょっと衝撃だったよ。


そんな文面を送った。





しばらく、返信はなかった。





そりゃあそうだわなぁ。


さっきまで


笑顔で会話して


そんな素振りを見せなくて


いきなり


知らないはずの


ブログの話をされたらねぇ。




しばらくしてから


ミウから返事があった。


ブログだけは、見られたくなかった。


私の心が苦しい時に


活字にして、心を浄化させてるの。


私は二面性を持つ性格なの。


天使と悪魔が両方宿してるような…


たとえば……


そんな言葉からの


長い文面だった。


結局、二股かけてる事の


謝罪もなく


俺とのデートの前日に


他の男にSEXを求めるぐらいなら


俺とのデートを断ればいいことに


対しても


何の返事もなかった。





元々、彼氏がいて


でも、レスで


その空間を埋めるために


付き合ってた。


そしたら、


彼氏と別れたから


今度は彼氏のように付き合った。


そして、


今度はSEXもできる彼氏が


見つかった。


そうなったら


俺はいらねぇじゃん。


あえて、ミウは


俺の不倫相手をする必要ないし


別に俺は


飲み友だけの彼女を探していないし。


って、言うことで


今日で終わりね。


たださぁ。


お願いがあるんだけど。


ミウ:なぁに?


ミウのブログを読んでると


読者として


凄く興奮したんだよね。


彼氏としては


ショックだったけど


読者としては、


久しぶりの興奮を貰えたのよ。


このまま、


読者としていさせて。


できれば


アメンバーの申請許可も


してもらえないかなぁ。





そんな図々しいことを


頼んでみたら


嫌々だろうけど


OKを出してくれた。


そこから、


ブログ読者として


本格的にスタートして行った。





ミウとの付き合いも


まだ続きます。

ミウと言う女⑤

その日のデートも


ホテルから始まった。


いつものように


腕を組み


他愛もない話をしながら


ホテルへとむかう。


それも、笑顔を交わしながらね。




ベッドの上でも


いつものようにキスからはじまり


感度を確かめるように


乳首を愛撫してね。


いつもと違うのは


ミウのこの仕草は


演技なのかとか


この濡れ具合は


連日のSEXでも


こんなに潤うものなのか


なんて言うような


一挙手一投足を


異常に観察する


俺がいることだけだ。


俺の心、ここに在らずとも


ミウはいつものように乱れる。


心が通じなくても


SEXは出来るもんだと


実感したし、


何度かイッた後の


ミウの充実そうな顔も


ホンモノの充実感じゃ


ないんだろうなぁと思うと


なんかその光景が滑稽に見えてくる。





俺はその日は


射精をしなかった。


ミウは、不思議がっていたけど


はじめから


射精をする気はなかったし


ミウの態度というか


行動やその時の顔を


確認したかっただけなので


ミウが何度か歓喜を


あげた時点で


もう、ホテルでいる必要もなかった。





その後


食事をしながら


アルコールも入り


いつものように


会話も弾んだ。


多分その日は


俺の話をするより


ミウが話す会話に


相槌をうつことが多かったはずだ。




俺は


どこで、


ブログの話を切り出そうかと


タイミングを、図ってた。





それは、


俺が、その話を出すことで


二人の今の関係は


崩れ去ると思ったから…





結局、






帰りの電車を見送った。




気持ちよく、


ミウをお見送りして別れた。





そして


いつものように


メールをした。

ミウと言う女④

俺がブログというものに


はじめて知り得た


というか


この世界に入ったきっかけは


ミウだった。


それは


ある日突然と起きた。


ミウはネット上で


書き物もしていて


そのペンネームが


メアドと一緒だったこともあり


俺がその書き物サイトを


PC上で検索した時のこと


その書き物サイトも


検索キーで引っかかったけど


それ以外に


アメブロのサイトも


ヒットした。


そのURLをクリックする。


ブログの文面を読んでいるうちに


そのブログは


ミウのブログだとわかる。


父親との確執や


いたたまれない家族の雰囲気


仕事であったトラブルとか


ミウから


今までに


聞いた事のある話題が


そこに綴られている。





そして


昨日のブログに


男とデートをした記事が載っている。


俺じゃない。


昨日も一昨日も


会っていない。


だって、


会うのは、今夜だから……


背筋がゾクゾクした。


心臓がバクバクしている。


俺は興奮している。


それは


彼氏としての衝撃もあるが


一人の男として、


そのシーンから


今後どのように


展開していくのか


もしかして泥沼に


なっていくのかも


そんな感情から


興奮しているのだ。


こんな興奮


久しぶりかも。


興奮している自分が





好きかも。





そのブログに掲載されてる男は


ドSで


肉体的にも


精神的にも


ミウを支配しているような人物だった。


過去のブログを


読んで見る。


その男に関する


記事が綴られている。


「モンスター」と称されて。


Instagramで


ミウのペンネームで


検索してみる。


そこにも


ヒットした。


俺とのデートのシーンの写真


追加して、


俺とは行っていない


デートスポットの風景


ボロボロと


アリバイ崩しをしているみたいに。






そして


その夜


俺はミウと会う。