嘆きと休息と

憩いの場所です。ひっそりと住んでます。優しく見守っていてください。

ミウと言う女⑤

その日のデートも


ホテルから始まった。


いつものように


腕を組み


他愛もない話をしながら


ホテルへとむかう。


それも、笑顔を交わしながらね。




ベッドの上でも


いつものようにキスからはじまり


感度を確かめるように


乳首を愛撫してね。


いつもと違うのは


ミウのこの仕草は


演技なのかとか


この濡れ具合は


連日のSEXでも


こんなに潤うものなのか


なんて言うような


一挙手一投足を


異常に観察する


俺がいることだけだ。


俺の心、ここに在らずとも


ミウはいつものように乱れる。


心が通じなくても


SEXは出来るもんだと


実感したし、


何度かイッた後の


ミウの充実そうな顔も


ホンモノの充実感じゃ


ないんだろうなぁと思うと


なんかその光景が滑稽に見えてくる。





俺はその日は


射精をしなかった。


ミウは、不思議がっていたけど


はじめから


射精をする気はなかったし


ミウの態度というか


行動やその時の顔を


確認したかっただけなので


ミウが何度か歓喜を


あげた時点で


もう、ホテルでいる必要もなかった。





その後


食事をしながら


アルコールも入り


いつものように


会話も弾んだ。


多分その日は


俺の話をするより


ミウが話す会話に


相槌をうつことが多かったはずだ。




俺は


どこで、


ブログの話を切り出そうかと


タイミングを、図ってた。





それは、


俺が、その話を出すことで


二人の今の関係は


崩れ去ると思ったから…





結局、






帰りの電車を見送った。




気持ちよく、


ミウをお見送りして別れた。





そして


いつものように


メールをした。