嘆きと休息と

憩いの場所です。ひっそりと住んでます。優しく見守っていてください。

ミウと言う女④

俺がブログというものに


はじめて知り得た


というか


この世界に入ったきっかけは


ミウだった。


それは


ある日突然と起きた。


ミウはネット上で


書き物もしていて


そのペンネームが


メアドと一緒だったこともあり


俺がその書き物サイトを


PC上で検索した時のこと


その書き物サイトも


検索キーで引っかかったけど


それ以外に


アメブロのサイトも


ヒットした。


そのURLをクリックする。


ブログの文面を読んでいるうちに


そのブログは


ミウのブログだとわかる。


父親との確執や


いたたまれない家族の雰囲気


仕事であったトラブルとか


ミウから


今までに


聞いた事のある話題が


そこに綴られている。





そして


昨日のブログに


男とデートをした記事が載っている。


俺じゃない。


昨日も一昨日も


会っていない。


だって、


会うのは、今夜だから……


背筋がゾクゾクした。


心臓がバクバクしている。


俺は興奮している。


それは


彼氏としての衝撃もあるが


一人の男として、


そのシーンから


今後どのように


展開していくのか


もしかして泥沼に


なっていくのかも


そんな感情から


興奮しているのだ。


こんな興奮


久しぶりかも。


興奮している自分が





好きかも。





そのブログに掲載されてる男は


ドSで


肉体的にも


精神的にも


ミウを支配しているような人物だった。


過去のブログを


読んで見る。


その男に関する


記事が綴られている。


「モンスター」と称されて。


Instagramで


ミウのペンネームで


検索してみる。


そこにも


ヒットした。


俺とのデートのシーンの写真


追加して、


俺とは行っていない


デートスポットの風景


ボロボロと


アリバイ崩しをしているみたいに。






そして


その夜


俺はミウと会う。